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歴史の方法

近現代日本を調べるためのブックガイド。ググらず自力で調べるのに役立つ、事典や目録などの書物を気ままに紹介していきます。

日本近現代人名辞典

日本近現代人名辞典

要約:『国史大辞典』記載人物をもとにした、日本近現代人名辞典

日本近現代人名辞典

日本近現代人名辞典

 

 書誌情報

  • 編者:臼井勝美・高村直助・鳥海靖・由井正臣
  • 出版社吉川弘文館
  • 出版年:2001年7月
  • ページ数:1181頁+索引203頁
  • 値段:本体20000円+税
  • 表記:縦組、三段組

 

内容

  • 対象:『国史大辞典』収録の人名項目をベースにして、「政治・経済・外交・科学・文化等で活躍した人物」について「ペリー来航以後の生存・活躍を目安として採否を決定」し、「慶応年間以降に没した人物については『国史大辞典』掲載項目をすべて採用」、「平成十一年末までの物故者を対象」。
  • 収録数:『国史大辞典』の加筆修正のほか、112項目を追加、収載人物は4500余名、「一冊本で詳細な解説をもつ人名辞典としては最大規模の人名辞典」
  • 詳細:生誕年月日・出生地・父母・履歴・死没年月日・墓所や、人物の重要な事績が記載されている。各人物について参考文献が挙げられている。
  • 付記:巻末索引は、それぞれ五十音順に、人名・文献・事項が記載。加えて、没年月日順の人名項目一覧、漢字画印索引あり。

 

参考例  

さいごうたかもり 西郷隆盛 一八二七-七七 明治維新の指導的政治家。文政十年(一八二七)十二月七日鹿児島城下加治屋町で、父吉兵衛隆盛・母マサの長男として生まれた。諱は隆永。維新後は隆盛と改めた。幼名小吉、のち吉之介・善兵衛・吉兵衛・吉之助と称し、号は止水、のち南洲とした。家格は城下士の下級の御小姓組安政元年(一八五四)正月中御小姓となり、薩摩藩島津斉彬の参勤に従って江戸に行き、庭方役として政界の裏面工作に従った。(中略)しかし戦いに敗れ、九月鹿児島にのがれ帰り、同月二十四日城山で負傷し自刃した。五十一歳。鹿児島の浄光明寺跡(鹿児島市上竜尾町、南洲墓地)に葬られた。(中略)書簡・漢詩・遺訓・関係文書・年譜などを収める『西郷隆盛全集』全六巻がある。
参考文献 勝田孫弥『西郷隆盛伝』、井上清『西郷隆盛』(『中公新書』二二三・二二八)、毛利敏彦『明治六年政変の研究』 (遠山茂樹

  pp.445,446 より

 

使い方

五十音順なので前からめくれば調べている人物の項目に辿り着ける。人名索引を用いれば、その人物項目以外の言及箇所を知ることができる。西郷の場合、

西郷隆盛〔止水、南洲〕(西郷隆盛445a 77c 131a 135b …

 のように、太字の項目のあるページと、それ以外の言及箇所が示されている。(abcは上中下段を表す。)77cでは板垣退助の項目で、西郷が触れられている。 

 

備考

国史大辞典』の人名項目を基として作られており、形式や重さ大きさもそれに準ずる。事項が細かく参考文献も付いているため調査に便利。四五〇〇名収録なので、一般的な人物を知るとき、まずあたるのが無難。ただ、国史大辞典の事項の説明にはあるが人名項目中で触れられていない人物については、本書の索引にも登場しない。そのためジャパンナレッジ検索の幅広さにはやや劣るかもしれないが、座右に置くべき書。