木村茂光監修・歴史科学協議会編『戦後歴史学用語辞典』
木村茂光監修・歴史科学協議会編『戦後歴史学用語辞典』
時代順に、原始・考古学、古代、中世、近世、近現代、および史資料と記録・保存という大区分により項目を設ける。
項目は、
Ⅰ代表的論争に関わる用語
Ⅱ時代を理解するための体制に関する用語
Ⅲ時代を理解するための基本用語
に三区分される。
近現代の項目は以下の通り。
Ⅰ
日本資本主義論争/ファシズム論争/天皇制/国民国家論/女性史研究とジェンダー史研究
Ⅱ
明治維新/大正デモクラシー/「帝国」日本と植民地/「冷戦」体制
Ⅲ
自由民権/明治憲法体制/陸海軍と近代日本/国家論/治安維持法と警察/戦後改革/象徴天皇制/十五年戦争/総力戦体制/南京事件/産業革命/寄生地主制/高度経済成長/農民運動と農民の社会史/昭和史論争/日本の近代・近代化/国家神道/皇国史観/慰霊/史蹟/市民/ネオ・リベラリズム/人民闘争史・民衆運動史/労働運動と労働・労働者/部落問題/歴史科学運動/大衆社会/マルクス主義/従軍慰安婦/都市史(近代)/厚生/企業社会/公共性/被災史料保全と歴史学/在日朝鮮人/歴史修正主義/沖縄/東京裁判/ポスト・モダン/地域支配/近代家族/世界システム論/日清・日露戦争/太平洋戦争/大東亜共栄圏/戦争責任/ソ連と社会主義/アメリカと日本歴史研究
各項目の参考文献は巻末の参考文献一覧に、項目別に掲げられる。
Ⅰは2ページ、ⅡⅢは1ページの限られた紙幅による説明なので、項目内で言及された参考文献の序章など、芋づる式に調べるときの第一歩として役立つだろう。